6月3日。
2日の夜から3日の昼にかけては気圧の低下に伴う心身の不調で原稿があまり捗らなかった。
気圧症の原因は自律神経が弱っていることのようだが、最近は歩き始めたおかげか、随分とマシになった。しかしながら、台風級の気圧低下はまだ少し厳しいようだ。
捗らないといいつつも、毎日少しでも原稿を触って、その感触をしっかりと確かめておくことは大切だ。
あんまりにも酷くて座っているのもしんどくなったので、子どもと映画を見ることにした。
小5の子どもはタブレットでゲーム実況動画ばかり見ているので、強引に取り上げて一緒に映画を見るようにした。ゲーム実況は、僕にも好きなYoutuberがいて見ることはあるのだが、クリエイティブとしてはあまり高度なものではない。誰かが作ったゲームを消費することを前提にしているからだ。
つまり、クリエイティブの文脈において、一番偉いのはゲームを作った人ということである。
というわけで、一緒に映画を見ながら、物作り視点を話していくという作業をしている。
最初にみたのはロードオブザリング三部作。とにかく長くて10時間ちかくある大作である。これを2人で最初から見た。途中でどこで誰が何をしているのかわからないところが出てくるので、そこは都度説明しながら。
ロードオブザリングはウィザードという存在が非常にわかりづらいので、姿はおじいさんだけど神様くらい強いと教える。あとはホビットとドワーフとエルフがいるということだけでいい。
とても長いが面白かったらしくて、2まで見終わったあとは、3はいつ見ようかと相談されたくらいだ。Youtubeのゲーム実況に、本物の作品は勝てる!!当たり前の話のようだが、生まれたときからタブレットとYoutubeに親しんできた11歳の息子の視点を通じて証明できたのは非常にポジティブであった。
僕が今やろうとしているのは、本物の物語を綴ること。僕がやりたいのは、Jリーグの価値を証明して、どれほど微力であろうと、スポーツがある幸福な人生を送れる人が増えるように貢献することだ。
FC今治のホームゲームにいたっとき、アウェイで来ていたラインメール青森サポーターの方と話したことがあった。地元のクラブを応援し始めたきっかけの一つは一冊の本に出会ったことだそうだ。
それが『サポーターをめぐる冒険』。ぼくが書いた本であった。その瞬間、魂が浄化されたような気がした。
インターネットでは、毎日のように「おまえの書くことには価値がない。そもそも人間性に問題がある」というような言説を浴び続けることになる。何もこれは僕だけの話ではなく、物書きが叩かれるのは運命だ。太宰治や三島由紀夫はいまだに叩かれているし、ノーベル文学賞候補の村上春樹もいつも叩かれている。
波風を立てずに称賛だけするような仕事は、タレントさんがやることで、僕がやることは本質を追い求めること。好かれるか、嫌われるかを判断基準に言うことを変えてはいけない。言うべきか、言わざるべきかで考える。それが物書きとしての矜持だ。
そんな人生なのであまり人に好かれることはないし、尊敬されることもないのだが、僕の作品が、著者の存在を超えて誰かの人生に影響を与えていたというのは、とても嬉しいことだ。
嬉しすぎて蕩けそうになった。
君J。
『君がJリーグを認めるまで、僕は歩くのをやめない』
この作品を今生み出そうとしている。
今までにないほどの難産になりそうだが、魂を込めた作品には必ず価値が産まれる。
難産といいつつも時間はあまりかけられない。もうそれだけの余力がないのだ。走れる限り走ろう。諦めるのは何もかも全力でやったあとだ。
土日なので原稿はあまり進まず。
翌日もあまり進まない見込み。
序文 愚かな土鳩との出会い 4570 5/12
1日目 旅の始まり 西葛西から柏へ 3701 6/3 +800字!
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
8日目
9日目
10日目
11日目
12日目
後書き
小計 8271字 +800字!初稿完成率 6.89%(0.63%UP!)
先行販売『君がJリーグを認めるまで、僕は歩くのをやめない』