6月2日。
執筆生活2日目。
朝から雨が降っている。
次の徒歩旅に備えて減量を続けているため、朝食は非常に軽く、昼食も軽く、夕食も軽い。

ストレスが溜まるとコルチゾールというホルモンが出て、ストレスを解消したくなってくる。となると、刺激的なものを食べたり、遊びに行ったりしたくなってしまう。

というわけで、執筆期間とダイエットにとって大切なのはストレス値を上げないように日々を過ごすこと。その上で、しっかりと書き進めていくことだ。

書かなければならないと追い詰められるとストレスばかり溜まってしまうし、アウトプットの質も下がってしまう。時にはそのくらい追い詰めないと出てこないものもあるのだが、そういう行程は仕上げが近づいてきたころ。最初のうちからストレスを溜めてはいけない。

風のように軽やかに書いていこう。

執筆期間1日目の深夜と2日目の朝に取り組んだのは、旅の始まりについて。

家を出るところから、少し歩き始めるところまでで3000字。これはちょっと長いといえば長いのだが、旅に出発するところは大事なのでしっかり書きたい気持ちもある。どの程度の分量を残すかは、章全体を書き上げてから、刈り込むか、場合によっては書き足すか。

初稿というのはたたき台なのである。

写真は柴又帝釈天。まだここまで書き進めていない。

さて、どのように旅を始めるかは、すべての紀行文において一番難しいポイントとなる。もちろん、旅の中身が面白くなければどうにもならないのだが、そこには問題がないと思っている。

価値が低いものを売りつけるのは詐欺である。ただ、自分のコンテンツに自信があるならば、読者の皆様を、そこまで安全かつ快適にご案内することはサービスである。

タクシードライバーは運転がうまければいいということはない。稼げればえらいわけではない。

お客さまが安心して頂けるようにしっかり減速して安全に停車し、ドアを開けたあとの声がけ「ご乗車ありがとうございます」を目を見て言う。

「本日はどちらまでご案内いたしましょうか」と身体をお客さまのほうに向けたまま話しかける。

目的地を聞いたらルートなどを確認して、よく左右確認をしてからゆっくり発車する。

最初の段階で安心していただけたら、あとは幸福なドライブが待っている。最初の段階で不信感をもってしまうと、不安で不愉快なドライブになってしまう。

ただ、最初のタイミングはとても難しい。正解というものはない。どのように書いても「出だしで読むのをやめちゃったよ」という読者の方はいる。

それに対して物書きは何ができるのか。

やはり自己満足に陥らないように、誠心誠意を込めて書くしかない。途中からは自分の色を前面に出すという瞬間があってもいい、というよりもあったほうがいい。しかし、そこに行くまでは、やはり誠心誠意が大切だ。

といっても、誠心誠意が行き過ぎると「媚び」とか「自信のなさ」に見えてしまうこともある。

だから最後は飛び降りるしかない。
思い切って飛び降りて、落下しながらも必死で羽ばたく。
そうでもしないと、人間が空を飛ぶことはできないのだ。

もしも負けたらすべてが終わる。
最後の勝負。
そういう気持ちもあるが、負けるリスクが何だという思いもある。プレッシャーをはねのける。もしも世界中が敵にまわったとしても、自分は物書きとしての信念を貫いていると自信をもっていきていく。

僕の議論は「対立構文」だと言われたことがある。
つまり、何か納得がいかないことに対して、猛烈に攻撃をする、対立を煽るような構造を生みやすいということだろう。

Twitterの住人としては面倒な特性かもしれないが、物書きとして、書籍という舞台で、もっと大きな相手と戦うには適切な力だ。バカにもハサミにも使いようがあるのだ。

Jリーグがはじまって30年。
まだまだJリーグが十分に認められているとは言えない。これまで積み重ねてきたものに対する評価が低すぎる。

だから戦いを挑もう。
1万km、70万歩を歩き、本を作って行くうちに、世界は変わるだろうか。
それでもきっと駄目だろう。
であれば、その倍を歩いて、書き続けるだけだ。

序文  愚かな土鳩との出会い(仮)     4570  5/12
1日目 旅の始まり 西葛西から柏へ(仮)   2936  6/2
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
8日目
9日目
10日目
11日目
12日目
後書き
小計 7506字初稿完成率 6.26%

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